プロジェクタ関連研究

プロジェクタとカメラを組み合わせることで様々な映像メディアシステムを実現する研究をしています.下のビデオは,プロジェクタを複数使って1枚の高解像度画像表示を行えるシステムを,簡単にキャリブレーションする方法のデモです.キャリブレーションに必要な作業は,手でもったカメラで1枚画像を撮影するだけです.

マルチプロジェクタディスプレイの簡単校正

この他にも色々なシステム・方法の研究をこれまでに行っています.


運動プロジェクタの画像補償と自己キャリブレーション

手で持ったプロジェクタを動かしながら映像を投影したとき,投影像をカメラで撮影しプロジェクタの動きを推定することで,画像がいつも同じ場所に表示されるようにしつつ,その投影像を正しい形に自動的に校正(キャリブレート)する方法の研究です.


仮想反射特性の再現

プロジェクタから光を物体表面に投影することで,物体の見えを自在に変化させる方法の研究です.特に,白い表面を持つ物体表面に,適切に計算された映像を投影し,その物体が別の素材で出来ているかのように見せます.具体的には,自動車など,カタログやWeb上の2次元画像ではなかなか見え方を実感できないようなものに対し,3次元物体表面上で見えを再現し見る人に実感してもらおうとするものです.

プロジェクタと物体を高精度に校正(位置合わせなど)し,さらに物体形状を高精度に取得することで,見えの質感を高めています.理論的にはどんな反射特性も再現表示することが可能です.


発表文献

Daisuke Abe, Takayuki Okatani and Koichiro Deguchi., Flexible Online Calibration for a Mobile-Projector-Camera System, Proc. ACCV2010

Takayuki Okatani, Koichiro Deguchi, Easy Calibration of a Multi-projector Display System, International Journal of Computer Vision, Vol.85, Issue 1, pp.1-18, 2009

Takayuki Okatani, Koichiro Deguchi, Autocalibration of a Projector-Camera System, IEEE Trans. Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol.27, No.12, pp.1845-1855, 2005