配属希望の学生へ

当研究室ではコンピュータビジョンを研究しています.コンピュータビジョンとは,人に匹敵する高度な視覚の機能をコンピュータで実現することを目標とした研究分野です.

応用範囲は年を追うごとに広がりを見せており,ロボット視覚,医用画像処理,ウェブ関連,自動車(自動走行),映像制作(CGとの連携), ゲーム関連,スマートフォン応用,拡張現実,ヒューマン・インタフェース,映像ディスプレイ,3次元地図,デジタルカメラ応用 (computational photography)などがあります(これでもまだまだ一部).

 


目標:世界トップレベルの研究
すべての学生に,世界トップレベルの研究を行なってもらいたいと考えています.具体的な目標として,分野で最も評価の高い国際会議にて,可能な限り多くの研究発表を行なってもらうことを掲げていま
す.

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自主性の尊重
研究指導では最大限個人の自主性を尊重しています.学生には複数のテーマを提示し,最も関心のあるものを選んでもらうようにしています.(過去にもほとんど例はありませんが)自分のやりたいことが既に決まっている学生には,(トップレベルの研究をするという条件を満たす見込みがありそうな場合に限り)取り組んでもらいます.そのくらいの気構えのある学生に来て貰いたいです.

 

 

研究環境
研究に専念できる環境を用意しています.3種の神器?(エルゴノミクスチェア,デュアルモニタ,高級キーボード)を全学生に貸与しています.

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また,研究室ではGPUサーバを含む多数の計算機が稼働しており、日々の研究活動を支えています.

GPUサーバは計40台稼働しており,各GPUサーバは2枚〜8枚のGPU(A6000, RTX3090, RTX2080Ti, GTX1080Ti, TITAN RTX, RTX8000)を保有しています(合計約200GPUs).そのほかにも,100TBのファイルサーバ,VPNなどを提供しています.これらのシステムを用いることで,リモートワーク環境からでも実験を行うことができます.(※2021年12月28日時点)

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経済的支援(博士後期課程対象)
これまでのほとんどの博士課程の学生は日本学術振興会特別研究員に採用されています.トップレベルの研究実績があれば,採用されることは難しいことではあ りません.また,採用されなかった場合でも,研究科や機械系からの学費(授業料)相当分のRA雇用に加え,研究室予算からも経済的支援を行なっています. 詳しくは相談して下さい.


当研究室は,以下のうち2つ以上あてはまる学生を求めています.

  • コンピュータビジョンや人工知能に興味があること.
  • プログラミングが得意であるか,少なくとも嫌いでないこと.
  • 数学が苦手でないこと.

個人の力で「なんでも作れる」コンピュータプログラミングの楽しさが分かる人を歓迎します.プログラミングは,WindowsやLinux上で,主 にC++, MATLAB, pythonなどを使いますが,知らなくてもすぐに学べます.研究室内では,新入生向けの勉強会を上級生主催で毎年開催しています.

コンピュータビジョンでは,線形代数や微積分などの基本的な数学はもちろん,最先端の数理統計学,微分幾何学などを使います.これらは研究室配属後 に学ぶことができますが,学部1-2年で学ぶ基礎ができていないと苦労するでしょう.また,比較的新しい研究分野であることもあり,体系化された教科書群があるわけではなく(そんなものがある分野は「終わって」いる!!),必要な知識は数年単位でめまぐるしく変わります.逆説的ですが,機械系で学んだハー ドな工学の諸科目は,一生懸命学んでいればいるほど,様々な形で力になってくれるはずです.

なお,以下にあてはまる人は向いていません.うちに来るととしんどい思いをするかもしれません.

  • プログラミングが嫌いな人.情報(ビット)の世界より実物(アトム)の世界を好む人.
  • 研究に関心のない人.