幾何学的方法と光学的方法の融合による高精度形状計測

物体の3次元形状を計測するための2つの方法を融合して,計測を高精度化する方法を開発しました.

 

2つの方法とは,(1)幾何学的な計測(例えば,プロジェクタ等でパタン光(構造化光)を投影し,これをカメラで撮影することで,三角法(ステレ オ)の原理で形状を計測するもの)と,(2)光学的な計測,具体的にはphotometric stereoと呼ばれる,照明の向きを変えて撮影した複数枚の画像から面の向きを計測する方法,の2つです.以下に概念図を示します.
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(2)の方法は対象物体の表面反射特性の精緻な知識を前提としますが,われわれは,それがなくても,(1)と(2)の融合により,形状計測の高精度化をは かることが可能であることを示したことが,本研究の核です.背景に,物体表面の反射特性の知識のあいまいさの下で,画像からどのような形状情報を引き出せ るかの理論的考察があります.
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発表文献

Takayuki Okatani and Koichiro Deguchi, Optimal Integration of Photometric and Geometric Surface Measurements Using Inaccurate Reflectance/Illumination Knowledge, CVPR2012. [PDF]