Image archive of the areas damaged by the East Japan Earthquake

当研究室では,東日本大震災被災地を画像で記録する活動をしています.下の動画は,車載全方位カメラで撮影した被災地360°記録画像の一例です. 同じ場所を何度も繰り返し撮影することで,被災直後の被害だけでなく,今後の復旧・復興の過程を記録することを目的にしています.また,こうして撮影され た画像データを使って,同被災地の時空間モデリングを行い,被害状況,復旧・復興の様子を可視化することをめざし,研究を行っています.

2011年4月中旬より,東北沿岸部全域の被災地の360°映像記録を開始しました.GPSと全天周カメラを搭載した下図の計測車により網羅的な走 行・記録を最初の半年は1~2ヶ月ごと,それ以降は3~4か月ごとに行っています.これまでの撮影実績は,図の500㎞に亘る沿岸部全域にて,2mごとに 1シーンの360°画像を記録(赤線は,撮影地点を重ねたもの)しています.撮影時期は4月中旬~1月上旬に6~7回(1~2ヶ月ごとに1回)全域を走行 し,約2千万枚の画像(14テラバイト超)を得ています.

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以下に,いくつかの時期に撮影した色々な地区の画像を示します.

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この活動は現在継続中であり,事情が許せば今後5年,10年と継続し,被災地が今後復興してゆく様子をしっかり記録していこうと思っています.

また,このように継続的に取得しているデータは,単なる画像の記録としてだけでなく,これを用いた被災地の時空間モデリングを目指して研究を行っています.以下に,その概要を図示します.

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図中の個々の研究については,研究ごとに紹介していますのでそちらをご覧ください.