市街地時空間モデルのための情報提示方法(震災関連研究)

市街地を車載カメラで走行しながら撮影した映像を元に,様々な情報を取得した後,これをユーザに提示する方法について研究しています.街の通り全体のパノラマ画像を生成する方法や,スマートフォンを使った拡張現実(AR)による映像提示,Google Earthを使った地図情報との連動表示などを研究開発しています.

以下は,被災地の現場で,過去の街並をスマートフォンを窓のようにしてみることのできる拡張現実システムのデモビデオです.


多視点パノラマ画像

提案方法で生成した多視点パノラマ画像.建物が通り沿いにまばらにしか存在しないため,多視点パノラマを生成するには難しい条件となっており,これをどう解決するかが鍵となります.ここでは,一定の奥行き外の部分をぼかして表示する方法で,見た目に違和感の少ないパノラマ画像を生成しています.

4dmodel_6.png

 

スマートフォンを用いたAR

冒頭でデモビデオを示した「過去の街並を可視化する」拡張現実4dmodel_5.png

地図情報との融合

被災地で撮影した画像には,多くの文字情報が含まれます.被災者どうしで励まし合うメッセージや,現地で活躍した各団体等への感謝の言葉などがみられます.下のデモビデオは,これを画像データから自動抽出し,地図情報と連動表示してみせたものを始め,いくつかの情報提示方法の検討を行っている様子を示しています.

 

以下,われわれの画像データに含まれるそのような文字情報の例です.
4dmodel_7.png

以上.